ボルドーという原産地呼称は最も下のランクに位置付けられますが、このワインは品質的にはボルドー白の高級ワインと比肩するものがあります。なぜレッテル上は一番下になるのかという理由ですが、この所在地のエリアは本来リュサック サン テミリオンという原産地呼称になるのですが、この原産地は赤ワインの場合にしか名乗ることができないためです。(シャトーマルゴーの白ワイン『パヴィヨン ブラン』も同様で、メドックで作られる白ワインであるため原産地呼称ボルドーになります。)
所有者は世界的に有名な醸造コンサルタントであるミッシェル ロラン氏の実家で、ロラン夫妻が手掛ける白ワインです。1992年に植えられ、畑の面積は1へクタール、年間生産量はわずか5000本位の貴重、稀少な白ワインです。まだ日本では知られていない白ワインですが、生産者のネームバリューからも、メディアに紹介されればすぐに話題になることでしょう。
厳しい収穫量のコントロールと熟成した白ブドウに由来する、強くて複雑性を備えた豊かな香りが開栓して徐々に拡がっていきます。アンズやメロン、蜂蜜、ユリの花などの香りを想起させてくれると同時に、日本酒の純米大吟醸を思わせるニュアンスも感じます。その風味は口の中で一段と増幅し、しっかりとしたボディが良質ワイン、ひいては高級白ワインとしての品格を飲む者に印象付けてくれます。 |