ジロンド県の最東、ドルドーニュ県との境にある原産地呼称サント・フォワ・ボルドーです。このワイナリーを偶然に見つけるまで長年フランスに住みながら私自身このような原産地呼称があるのに気がつきませんでした。実際、地理的にもドルドーニュ川の対岸はドルドーニュ県になっており、そこで作られるワインは原産地呼称ベルジュラックになっています。
私達がお勧めするこのチィボーは母親と28歳になる息子によって栽培、醸造されている小さなワイナリーのワインです。日本酒で言えばまさに地酒です。人生経験を積んだ女性の感覚と経験は足りませんが懸命にやろうとしている若者の努力が作り上げた、しかも今後さらに成長していくワインだと思います。
きれいな輝きのある若々しい紫色に樽とフルーツの香りがよくマッチしており、骨格もよくできています(いわゆる、典型的ミディアム・ボディです)。口中感覚にも香りが一貫してあり、タンニンもまろやかで酢の物以外の日本料理にはよく合うのではないかと思います。
※98年物までのワイン名はマンス デュ ヴィネロル(完売)でしたが、99年産より名称が変更されました。
生産者より
土壌:粘土石灰
苗木の寿命:30年
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニオン60%、メルロ25%、カベルネ・フラン15%
醸造方法:
アロームを最大に引き出すのを目的に約1週間のマセラッションをおこない、その後第一次醗酵を約30-32度前後ではじめ、ルモンタージュは朝晩2回行っています。アルコール発酵後、28-30度の中で約2週間マセラッションを行います。第二次発酵後、ワインは取り出され、6カ月間樽のなかで熟成され、必要に応じ澱引き作業をしています。新樽は毎年20%ずつ使用しています。
テスティング:
この98年物は赤い果実、香辛料、コーヒーの香りを十分に嗅ぎとれると思います。口中では力強さとまろやかさを持っており、焼いたアーモンド、木の実、ヴァニラのアロームを感じます。そして気品あるタンニンはこのワインが長寿タイプであることを示し、年月とともにさらに良くなっていくでしょう。
アシェットガイドブック2001で一つ星受賞
2000年度ヨーロッパ・マスターコンクールで金賞受賞 |